最新の情報が盛りだくさん!口コミで評判のドックフードランキング

犬が水をよく飲む理由とは?多飲多尿の原因と考えられる病気を解説

特別に暑い日でもないのに、犬が急に水をたくさん飲んでいるということがあります。 このような場合、ただ喉が渇いているのではなく、実は体調不良のサインであることも多いのです。 この記事では主に下記の内容について紹介していきます。 病気以外で犬が水をよく飲む4つの原因 犬が水をよく飲む時に考えられる病気 多飲多尿を判断する基準 水を制限するのはNG 愛犬の体の異変にいち早く気づき最適なサポートをしてあげるためにも、多飲多尿の原因や判断の基準について把握しておきましょう。 目次 病気以外で犬が水をよく飲む4つの原因 体が脱水状態にある ドライフードへの切り替え ストレス 服用した薬の影響 犬が水をよく飲む時に考えられる病気 糖尿病 慢性腎臓病 クッシング症候群(腎臓皮質機能亢進症) 子宮蓄膿症 多飲多尿を判断する基準 家庭で飲水量・尿量を量る方法 水を制限するのはNG 多飲多尿の症状があれば動物病院で相談を

病気以外で犬が水をよく飲む4つの原因

病気以外で犬が水をよく飲む原因は、主に下記の4つです。 体が脱水状態にある ドライフードへの切り替え ストレス 服用した薬の影響 ワンちゃんが水をたくさん飲んでいる時、それが正常な行動なのかどうか判断するためにも、どのような原因があるのかを把握しておきましょう。 体が脱水状態にある 夏の暑い時期やいつもよりたくさんの運動をした時などは、体が脱水状態になり水を飲む量が増えます。 この場合は純粋に喉が渇いていて飲水量が増えていると考えられますので、特に心配の必要はありません。 特に口を大きく開けてハアハアという呼吸(パンティング)をしていたら、体にこもった熱を発散しようとしている証拠です。 こういう時にはよりたくさんの水を飲むようになります。 ドライフードへの切り替え もともと缶詰などのウェットフードを主に与えていたところを、ドライフードに切り替えた場合。 水分量の少ないドライフードに口内の水分を取られて、水を飲む量が増えることがあります。 また、人間と同じで塩分の多いフードを食べた時にも、喉が渇き水を多く飲むようになります。 ストレス 犬は非常に繊細な動物で、ストレスが溜まると体調にも影響してしまうことがあります。 引っ越しなどで生活環境が変わった、運動不足が長く続いている、留守番が多く寂しい思いをしている等。 そういった大きなストレスがかかると、水を飲む量が増えることがあります。 時には飼い主さんの気をひく目的で水を飲むこともあります。 服用した薬の影響 持病があって薬を飲んでいるワンちゃんの場合、服用した薬の作用で飲水量が増えている可能性があります。 例えばアトピー性皮膚炎の犬に処方されるステロイド剤は、服用後に尿の量が増える作用があります。 排出する尿の量が増えることで必然的に摂取する量も増えるということですね。 もし処方してもらっている薬がある場合には、薬の効果について改めて確認してみましょう。

犬が水をよく飲む時に考えられる病気

犬が水をたくさん飲む時、考えられる主な病気は下記の4つです。 糖尿病 慢性腎臓病 クッシング症候群(腎臓皮質機能亢進症) 子宮蓄膿症 多飲多尿の症状は、重大な病気の兆候として現れている場合があります。 症状の特徴についても合わせて解説していきますので、ワンちゃんに当てはまる症状が現れていないか確認してみてください。 糖尿病 水を多く飲む症状がある時、まず疑われる病気が糖尿病です。 犬の糖尿病は体内のインスリン分泌量が減少することで起こります。 尿に糖が多く流れてしまうため多尿になり、その結果として多飲になるのです。 初期症状として多飲多尿と体重の減少が見られ、高血糖の状態が続くと昏睡してしまうことも。 食事で摂取した糖分をうまく利用できなくなり、糖尿が出たり白内障などの合併症を引き起こしたりすることもあります。 慢性腎臓病 慢性腎臓病とは、血液中の老廃物を排出する腎臓の機能が低下してしまう病気です。 健康な腎臓であれば、老廃物をこしだした後に必要な水分を体内に戻し、できるだけ濃縮した濃い尿を作り出すことができます。 しかし腎臓の機能が低下する慢性腎臓病では、尿を濃縮することができず色の薄い尿をたくさんするようになるのですね。 進行すると腎不全、尿毒症などを引き起こすこともあり、糖尿病や高血圧に関連して発症する場合もあります。 さらに悪化すると歯肉が白っぽくなり、嘔吐や貧血の症状が見られるようになります。 クッシング症候群(腎臓皮質機能亢進症) クッシング症候群とは、腎臓の傍にある副腎という器官から分泌される「コルチゾール」というホルモンが出すぎることが原因の病気です。 犬によく見られるホルモン異常の病気の1つで、進行すると脱毛、免疫力の低下や皮膚炎、膀胱炎になりやすくなります。 体の両側が対称に脱毛し、症状が悪化すると皮膚に石灰のようなものが沈着するのも特徴です。 発見が遅れると糖尿病や肺血栓症、膵炎などの合併症を引き起こすこともあるため、当てはまる症状が見られる時には早急に動物で診てもらいましょう。 子宮蓄膿症 子宮蓄膿症は、避妊手術をしていない中高齢のメスによく見られます。 子宮内の細菌感染によって膿が溜まってしまう病気で、生理が終わって1~2ヶ月くらいのタイミングで発症しやすいです。 腎臓の機能が低下することで尿量が増え、その結果として飲水量が増え多飲多尿となります。 他には嘔吐や、外陰部から膿が出る等の症状が現れ、悪化すると敗血症を起こし、最悪の場合命を落とすことも。 疑わしい症状が見られる場合には早急に動物病院を受診しましょう。

多飲多尿を判断する基準

24時間のうちに、飲水量が体重1㎏あたり90~100ml以上ある場合は、多飲であるといえます。 ただ、夏の暑い時期や運動の直後などは一時的にそのくらいの量を飲むワンちゃんもいます。 この多飲の状態が持続するかどうかで、正常な飲水量化を判断するようにしましょう。 また、尿量の場合は24時間で体重1㎏あたり50mlを超えると多尿といわれます。 家庭で飲水量・尿量を量る方法 家庭でワンちゃんの飲水量を量りたい時は、ペットボトルに水を用意し、そこから器などに分けて与えるようにしましょう。 ペットボトルから減った分が、飲水量だとわかります。 尿量を量りたいときは、ペットシーツを使っている子の場合はシーツごと重さを量ることで尿量を知ることができます。 基本的に飲水量から多飲だと判断できれば、診断材料としては十分です。

水を制限するのはNG

多飲多尿の症状があるワンちゃんに対して水を制限してしまうと、脱水症状を引き起こす原因となります。 多飲多尿の原因が病気であった場合、基本的に家庭でできる処置はありません。 気になる症状がある場合には早急に病院で診てもらうようにしましょう。

多飲多尿の症状があれば動物病院で相談を

犬が水をよく飲む原因と考えられる病気、そして多飲多尿を判断するための基準について解説しました。 多飲多尿はストレスが原因のこともあれば、重大な病気が原因となっていることもあります。 正確に原因を特定するためにも、水の飲みすぎが気になる時は動物病院で相談してみることをおすすめします。 もしストレスが原因であれば、ワンちゃんの行動やしぐさをよく観察し、何にストレスを感じているのか見極める必要があります。 最近運動不足気味ではないか、コミュニケーションは十分に取れていたか、自宅はワンちゃんが落ち着ける環境かどうか等、この機会に振り返ってみるのも良いでしょう。 これからも愛犬と長く健康に過ごしていくために、毎日の生活を見直してみることも大切です。